今回は『虎に翼』の25話(第5週)5月3日 金曜日放送後の詳細あらすじネタバレについて紹介します。
【実態がなかった『共亜事件』】と題して第5週25話をお送りします。
裁判長によって被告16人の無罪が告げられます。
そして”あたかも水中に月影を掬い上げるようとするかのごとし”と『共亜事件』が検察にでっちあげられたものだと判断が下されたのでした。
<虎に翼 第5週25話のあらすじ>
『共亜事件』に判決が言い渡される日がやってきました。
そしてついに裁判長の声が法廷に響いたのです。
“主文、被告らはいずれも無罪”
それを聞いて傍聴席の寅子とはるは涙を流しながら抱き合います。
そしてさらに判決文が読み続けた裁判長。
“あたかも水中に月影を掬い上げるようとするかのごとし”
今回の裁判によって『共亜事件』には犯罪の実体がないもので、検察側がでっちあげたものだと判断されたのでした。
その日の判決に対して検察側が訴されることも考えられましたが、3日後に諦めたことで直言を含む16人の無罪が確定します。
無罪を勝ち取ることができて家族での祝宴が催された猪爪家。
そして、台所で宴の後片付けをしていたはるに直言が近づきます。
そして事件前に約束していたのに行けなかった映画のチケットを差し出してはるに謝った直言。
“今まで本当に悪かった”
“できればあの日からやり直したい”
するとはるが自分が貯め込んでいた想いを吐露しながら大号泣して夫にしがみついたのです。
“私がこうるさいから話さないのかなって”
“映画の時も他に女がいるんじゃないかって不安で、、、”
そしてそんなはるを直言が抱きしめ返したとき、長かった猪爪家の『共亜事件』を終えることができたのでした。
法曹会館のラウンジでは穂高教授と裁判官の桂場が酒を酌み交わしています。
“それにしても名判決文だったねぇ”
穂高教授は法廷で読み上げられた判決文が桂場によって書かれたものだと見抜いていたのです。
褒めたたえられた桂場は、検察が司法の独立を理解せずに大きな力で干渉してきたことを明かします。
そして寅子についても口にしたのです。
“あの猪爪とかいう小娘もそうですよ”
“私があいつらにへいこら尻尾なんぞ振るわけないでしょ”
年が明けた昭和12年1月のある日のこと、寅子はひとり静かに裁判官の桂場が甘味処『竹もと』に姿を見せるのを待ち伏せていました。
すると見込んだとおりに『竹もと』に桂場がやってきたため、駆け寄って判決文への感謝を伝えた寅子。
ところが桂場はぶっきらぼうな言葉を返してきたのです。
“法を司る裁判官として当然のことをした”
“それだけだ”
そんな桂場に自分がずっと法律とは何かを考え続けてきたことを明かしはじめます。
自分は法律が盾や毛布などの道具のようなものだと思っていたと話す寅子は、清らかな水が湧き出ている水源のようなものに思えてきたと桂場に伝えたのです。
さらに言葉を続けた寅子。
“水を綺麗なままに保てるよう私たちは守らなければいけない”
話を遮ることなく寅子なりの法律の捉え方に耳を傾けつづけた桂場。
そして寅子の話が終わったときに、唐突に訊いてきた桂場。
“君は裁判官になりたいのか”
寅子の驚くような表情をみて、女性が裁判官にはなれないことを思い出した桂場はすっと店を出て行ったのでした。
<虎に翼 第5週25話の感想>
裁判官には文才も必要なことを、あらためて認識させられた判決文でしたね。
貴族院議員の水沼が圧力をかけてきたときは、あらぬ方向を向いてしまうのではと心配しましたが、無罪が認めれてよかったです。
それにしても寅子の思考にも驚かされ、何歳だったかと振り返ってしまいました。
法律を”清流の水源”に例える寅子の文才は、天性のものなのでしょうか。
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